RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは
最近の注目のITワードとしてRPAがあります。RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略で定型作業をロボットによって自動化する技術をいいます。ホワイトカラーの生産性向上やAIに代表されるテクノロジーを使用した自動化によって人手不足解消や業務の効率化を目指すものになります。
RPAは「働き方改革」の課題を短期に現実的に解決できる具体的手段として関心を集めているが、さまざまな解決手段の中でも導入し易くかつ導入効果が高いことからRPAが注目される理由になります。
UiPath社について
昨今、ITソリューションの色々な局面で聞かれるRPAですが、どのツールがよく採用されているのでしょか
グローバルでの実績では、「Blue Prism」(Blue Prism株式会社(本社英国))、「UiPath」(UiPath株式会社(本社米国))、「Automation Anywhere」(オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社(本社米国))の3つが抜きんでており、日本でもグローバルでサービスを提供するコンサルティングファームや大手SI’erが担いで導入サポートのビジネスを展開しています。
日本企業への導入における実績数では、BizRobo!(RPAテクノロジーズ株式会社(本社日本))、「WinActor」(エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社(本社日本)、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(本社日本))の2つの日本発のアプリケーションが実績が多いです。小さい規模から始められることからも、最初の効果検証や部門レベルでの調査などさまざまな形態での採用がありこちらも実績のあるSIパートーナーが多数サービスを提供しております。
UiPath社は、RPAの業界ではリーダー企業としてグローバルでサービスを提供している企業です。世界中に拠点を持ち、グルーバルでビジネス展開する大手企業を顧客に多く持つ会社であり、SAPを採用するユーザ企業にも相性が良いと思われます。
SAP向けの業務自動化ロボット開発の共通部品を「UiPath Go!」で提供開始
プレスリリースの詳細は、UiPath社の下記ページで見ることができます。
今回提供される部品自体には、それほど難しい処理は含まれていないのですが、今回のサービス提供へのユーザの反応や要望を見て「今後も、主要モジュールで頻繁に利用するマスタデータに対する処理機能や、主要モジュールで頻繁に利用するトランザクションデータに対する処理機能などもパッケージ化し、2019年中に順次提供開始する予定です。」というところに期待が持てると思われます。
また、業務の効率化という側面だけではなく、潜在的には、S/4HANAへのバージョンアップや新規導入プロジェクトにおけるデータ移行やテストツールへの採用これまでなら開発を実施していたような、簡易インターフェースやバッチインプットを利用してのデータ登録作業などにもRPAの波は押よてくることが想定されます。
クラウドファーストによるアプリケーションのWeb化だったり、機能自身の変更や改善をユーザ自らが柔軟に対応できるようにする開発環境の整備など取り組むべき技術進歩への追随はますます重要になってくると感じたニュースでした。
今後もRPAに注目して、基幹システムとしてのERP(主にSAPのS/4HANAになりますが)との親和性について思うところを記載したいと思います。
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