鎖骨を骨折しての治療記。一緒に肋骨と肩甲骨も骨折したので痛い。

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クロスバイク(自転車)で転倒して骨折

6月の頭にクロスバイクを初めて購入しました。年甲斐もなく(当方50代)雨上がりにはしゃいで?(どのバイクを購入するかについての検討期間が長かったこともあり、今にして思えばテンションが異常なほど高い状態でヘルメットも被らずに公園に軽ーく試乗気分で行ってました。)無理な乗り方をしたのか、買って2日目に滑って大転倒してしまいました。

転倒時の状況はよく思い出せないのですが、肩から転倒し、左肩と胸を強く打ってしまっていました。公園の中のちょっとした緩い上り坂、雨上がりだったので木陰の地面は湿っており、漕ぎ出しで体重をかけたタイミングで滑ったのか、ハンドルがどこかのタイミングで90度近く曲がってしまい体ごと吹っ飛ばされたのか(ジグザグにハンドルを切り返しながら乗っていたような。。)はっきりと分からないですが、勢いよくある程度の高さからコンクリの地面に落ちた感じで転倒したと思います。
とにかく転倒直後は肩が痛くて、腕が上がらない状態でした。しばらくその場にうずくまって状況がよくなることを祈っていたのですが、一向に改善しなかったため公園の方とも相談しその場から救急車を呼んで近くの病院に運ばれました。うずくまっている間に心配して何人も声をかけて頂き、最初は大丈夫と返していたのですが、あまり大丈夫じゃない状況を自身把握してきて最終的には病院に向かいました。

転んだ直後はアドレナリンが出ているためか、折れているほどの痛さではないかと思っていたのですがレントゲンをとって、その場で鎖骨骨折と診断されました。骨折と判明したとたんに痛さが増してきましたが、救急で専門の医師ではなかったため鎖骨バンドをしてもらっただけで帰宅。鎮痛剤はもらいましたが激痛で2晩過ごしました。(土曜に怪我して、月曜に整形外科の医師に診察してもらうことになった)
後で、肋骨と肩甲骨も骨折していることが判明。横(仰向け)になって寝るのが辛く2日間は半分座った状態と半身(骨折していない側を下)で寝てました。肋骨を固定するバストバンドをすればなんとか仰向けでも寝ることができるようになりますが、バストバンドがなかったこの2日間の就寝時が地獄の痛さでした。座っている分には痛みはそれほど感じないのですが、寝るなどして圧迫されると痛くてだいたい一晩に3回位は途中で起きて体制を整えるといった対応をしてました。

鎖骨が折れてますね。

夜寝つけない程痛かった!! どういう態勢をとればいいんだろう。いっそのこと座ったまま寝よう。

この文章を読んでいるということは、もしかして同じ箇所の骨折をしてしまいましたか?管理人のケースということの情報でしかないですが少しでも参考になることがあればとの思いで完治するまでの治療記を書いておきます。

骨折箇所 : 左鎖骨、肋骨(第3~第6の4本)、肩甲骨

年齢 : 50歳

性別 : 男

体重 : 70Kg (メタボ予備軍)

運動 : 週末にちょっと動く位。普段は歩くことを意識

喫煙 : やめて20年弱

飲酒 : ほぼ毎日 ビール 1本程度の晩酌

鎖骨骨折の診断と治療法

鎖骨を骨折した際の治療法には、手術療法と保存療法のいずれかの方法を選択することにります。骨折した箇所にプレートあて釘状の物で骨に固定する手術療法と、鎖骨バンドなどの8の字のサポータをしてなるべく患部を動かさないよう安静にする保存療法になります。
鎖骨バンドとは、こんなやつです。

手術はスポーツ選手がリハビリ期間を含めた回復までの期間を早くするために行ったりもしますが、一般では、保存療法では処置が難しい場合(骨折によって骨の位置がずれていたり、皮膚から骨が飛び出てしまうといったひどい状況)において選択されるようです。ただし鎖骨は、他の骨(肩甲骨や胸骨)との繋ぎを行う骨であるため、筋肉や筋といったものと沢山つながっているため、力の入れ方によってずれた位置に動いてしまったり、なかなか骨がうまくくっつかないといったことがおこりやすため保存療法で治療できるケースにおいても、比較的手術を行う例も多いそうです。手術を行えば、骨は固定されるため、骨の再生がされる前にリハビリを早く開始できたり骨折による不自由な期間が短くて済むといったメリットがあり、手術の症例も多くあり、難易度もそれほど高くないそうです。

手術療法保存療法
特長プレートを入れる時と外す時の2回必要
完治前に復帰できる(固定後)
手術(入院)が不要
完治まで腕が使えず不便
メリット早く日常生活へ戻れる
筋肉を比較的落とさずに済む
手術の不安がない
手術費用が不要
デメリット費用
手術が必要(全身麻酔、入院)
完治までの期間が長い
治療期間生活が不便
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鎖骨骨折を保存療法で治療 (結論に至った理由と考察)

骨折の原因となった転倒と、鎖骨骨折における一般論としての2つの治療法についてをこれまで記載した。結論から言うと自身は保存療法での治療となりました。
救急で診断してくれた先生(内科)に、「もしかしたら手術を勧められるかもしれない」と言われたり、レントゲンとCT撮影前の整形外科の問診で「写真見てからの結論が前提になるけど、手術した方が直りが早いから、鎖骨の場合手術する人もそれなりにいるけど希望は?」といったことを言われてました。
寝れない日々が続いていたので、この痛さを緩和したいのが一番の希望だったのですが、肋骨も折れているなら(この時点で肋骨の状況は不明)どの道完治までそれなりの時間がかかるだろうから、骨折の状態が悪くないなら保存療法がいいかなとはぼんやり考えていました。私の場合、全身麻酔の手術を進んでやりたいとは思えませんでした。

最初の診断では、レントゲンによる鎖骨骨折だけだったのですが、CTによる検査の指示を受け、その際に胸の周りも痛いことを伝え、肩だけでなく肋骨付近まで含めCT検査をすることになりました。CT撮影の結果、骨折だけでなく肺にもダメージを受けていることが判明し、全身麻酔をすることができない理由で鎖骨手術の選択肢はなくなりました。手術するかどうかの選択で悩むことなく別の要因で保存療法となりました。

肺のダメージとは、肺の一部が潰れた状態になっているとのことでした。気胸という肺が何らかの原因で破れて、肺の外側の胸腔(きょうくう)内に空気が漏れて肺がしぼんだ状態になっていました。また肺の下の方に少量の血が溜まっているとのことでした。肋骨の骨折が痛くて呼吸も大きくはできなかったですが、通常時に呼吸が苦しいといったことはなかったので、こちらもそのまま安静にして様子を見るということになりました。漏れた空気が血液に溶けてなくなれば肺は元の状態に戻るようです。

レントゲン写真では、骨折の状態というのも素人には良く分からないですが、(「ここに線が入っているのが分かりますか?」とか言われてもねぇ)CTで撮影をすると骨ごとに余計な情報を除外して3Dのイメージ画像で確認することができます。イメージ画像を使用し、その場で360度クルクル回してさまざまな角度から骨の状態を確認することができます。折れている部分も良く観察することができるので、レントゲンでは分かりにくい骨折の場所によっては、CT検査をお願いして診断してもらうことはとても有効な診察方法なんだと思いました。
10年前にも股関節の骨折をして入院していたことがあるのですが、その際もCT検査はしましたが、結果の画像をここまでビジュアルに見た記憶はないので技術はすごい速度で進歩しているのを実感することができました。
3DのCADデータやゲームにおけるキャラクターデザインを扱うように自分の骨折の状況を把握できるのは、ある意味感動すらしてしまうほど驚きました。

折れた鎖骨は、骨の位置がずれるといったことはなく、正常な骨に線が入っているだけで骨の状況が変わったようには見えませんでした。骨が離れたり、ずれた部分があって固定が必要な状態というのを想像していたのでちょっと安心できました。折れて2つに分かれている状態でなく、繋がったままあるべき場所にある(伝わりますかね)というのが見て分かりました。肋骨や肩甲骨の方は、イメージした通り真っ直ぐな線が入って折れているというのが見て取れるものでした。また肩甲骨は、他の骨と重なってしまうのでレントゲンじゃ分からないだろうなと思いました。

骨がずれたりはしていないので、保存療法でも問題なくくっつくでしょうとの診断でした。骨折の状態を指を使って先生が説明してくれたのですが、左の骨が離れた状態だと手術が必要だが、右のように位置が安定している場合は時間はかかることもあるが治る(くっつく)ということでした。

肋骨が痛くて眠れないとの申し出で、バストバンド(肋骨バンド)をして生活するよう言われました。こんなやつです。(amazonの画像を持ってきました)よって鎖骨バンドと肋骨バンドの2つをして生活をしています。肺が弱っているので喫煙だめ、飲酒も早く治りたいなら我慢するよう言われました。

怪我をしてから最初の整形外科の診察までには少し時間があったので、同じ境遇の人や鎖骨骨折についてネットで調べてみました。手術記をブログ等で発信している人は見つけることができたのですが、保存療法での治療記は、見つけられなかったこともあり完治まで記録をしていこうと思います。

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鎖骨骨折の治療経過 全治までの道

保存治療で、鎖骨・肋骨・肩甲骨の骨折治療をしている50代男性の治療経過になります。

怪我の初回診察~1週間

初回診断結果は、鎖骨、肋骨4本、肩甲骨の骨折。肺に気胸があるので3日後に状態を見せにくるよう外科で指示。整形外科の方は1週間後にレントゲンで曲がったりしないかの確認をするとの指示。鎖骨バンドとバストバンドで固定しての生活。重いものを持たないこと、腕を上にあげないことに注意すれば普通に生活してよい。デスクワークであれば仕事もOK。入浴も可。
横になると相変わらず、激痛が走る。バストバンドで骨の固定はされているので仰向けになれない状態は少しはましになりベットで横になって寝ることはできるようになった。通勤で電車に乗る気にはなれず1週間安静にするという口実で有給消化。

骨折から5日後(初回診断の3日後)、CT撮影によって肺の状況を確認。気胸はなくなっており潰れていた肺は元の状態に戻っているとのこと安心した。下部に溜まっていた血液はまだ残っているので、整形外科に通院する際にもう一度CTで確認することに。

1週間後、整形外科でレントゲン撮影。特に問題なし。次の診察は2週間後、その際にCTも撮影することに。
通勤をするので三角巾をもらった。普段、腕はどういった状況にしておくのがいいかを確認すると、腕の重さで骨が下方向に引っ張られるのはよくないとのことで、なるべく鎖骨を動かさないように固定するというのを意識するようだ

怪我の経過療養 (2週目~3週目)

会社をずーと休んでいる訳にもいかず、ラッシュ時間を避け各駅停車を使うなどして2週目から出社。鎖骨バンドやバストバンドは、上からワイシャツを着ると怪我をしているのが分からないため、三角巾を付けて回りに怪我をアピールして通勤していた。思った以上に周りの人は他人に気をとめていないことを実感。自分も健康になったらもう少し周りに優しくできるように努めようと誓ったのであった。ようやくこの頃から寝ることにも慣れてきて(変な表現だなぁ)夜中に態勢を変えるために途中で起きるということも少なくなってきた。パソコンに向かって文字を打つためには、骨折している左手も机の上にはのせなくてはならない。最初は少し違和感あったものの慣れてくるに従い、通勤以外の生活はほぼ変わらず過ごすことができる。骨折した側の手で電車のつり革を持つことはできないが、満員電車でない状態であれば気にせず乗れるようになった。

怪我の経過療養 (4週目~5週目)

丸3週間が経過し、CTを撮りに病院へいく。自分でも回復に向かっていることは全体の痛みがだいぶ引いていることからも何となく分かる。診断の結果、肺の気胸と血の塊もなくなっており外科の方は問題ないとのこと。骨折に関しても、肋骨も鎖骨も再生し始めていることが確認できており順調。筋肉の方が固まってしまっており、リハビリが必要なので近所の整形外科を2週間後に紹介しますということに。それまでは、腕をぶらぶらと下に垂らした状態から前後、左右、また円を描くような運動を少しずつ行って動かし筋肉をほぐすことを少しずつ試すことを言われる。鎖骨バンド、肋骨バンドもあと2週間は継続して固定しておくようにということだった。

ちょっとずつ復帰に向けてのタスクが開始されたことで気分的にも先のことが考えられるようになってきた。

怪我の経過療養(リハビリを開始) (6週目~)

怪我からちょうど6週間たったところでレントゲンをとって最後の確認。新しい骨も形成されているため固定状態から動かして狭くなってしまった可動域を広げるためのリハビリを始める。鎖骨バンドと肋骨バンドもようやく外しての生活を始める。激しく動かすのはだめだが、水泳や腕立てふせなども徐々に(あと2週間もすれば)実施しても構わないとのこと。固定していたことによって固まってしまった筋肉部分の可動域を広げるリハビリをして通常の生活に戻していく。病院に通院して骨の状態を確認することは不要となり。特別なことがなければ、通院は終了となった。
紹介状を書いてもらったその足で、リハビリができる近くの整形外科へ行く。リハビリは、少しずつでも自分で腕を動かして可動域を広げることをしていく。整形外科では、電気によって周りの筋肉に刺激を与えることをマッサージによる筋肉をほぐすことを継続的に実施することになる。前週までに90度位までは、腕を上げれるようになっていたが、真上まで動かすことを試す。数週間ぶりだったためぎこちない。腕は思ったより動かすことができる。肩甲骨まわりが固まっており肩を動かすリハビリを繰り返し家でも実施する。

リハビリに通い3か月で完治も少し違和感あり

鎖骨バンドを外して生活を始めると「治った」という解放感が出てくる。週に2回位は整形外科でリハビリを続ける。それほどリハビリによって変わったという認識はなく、通院して数回で肩を自分の力で360度回すことはできるようになった。動かすことによっての痛みは、出ない状態にはすぐになったが重いものを持ったり通常ではない方向へ力を入れたりすると少し痛くなったりする。
リハビリに通いだしてひと月位に、整形外科でレントゲン写真を撮る。鎖骨の骨折した箇所は少し盛り上がったようになり骨が作られていることが見て確認することができるようになった。新しい骨なのでまだ柔らかいとのことでレントゲンでも薄く写っていた。転んだりして強い力がかかると再度骨折することもあるので十分注意は必要であるが、普通の生活をする分には問題なく、だいたい骨折してから3か月すれば完治としたと言って構わないといった趣旨のことを伝えられた。
勤務が出張ベースに変更になったこともあり、週に1回程度の頻度でしばらくはリハビリに通う。これまでは、右肩を下にして横になってマッサージを受けていたが、肋骨の方もだいぶしっかりしてきたようなのでうつ伏せの状態でマッサージを受けるように変わった。肩甲骨の可動域を広げるようなリハビリをしているようだ。

骨折した直後は、とても痛かったり気胸も併発したりして大変だった。また手術をするのかどうかで不安になったりもしたが、今では何事もなかったかの様に生活をしている。最近では自転車にもまた乗り始めたところである。すべては時間が解決してくれるといったことであろうか。
同じ境遇の方に、少しでも参考になることがあれば幸いである。

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